74期 3年 寺本光希

まず初めに、2年半の間支えてくださった先生方、OB、OGの皆様、保護者の皆様、本当にありがとうございました。

この2年半、怪我で大事な試合に出られなかったり、試合に出てもミスを繰り返したり、上手くいかないことの方が多かったです。そんな中でも74期のみんなが励ましてくれたおかげで、僕は引退まで野球を続けることができました。高校野球を通して仲間の大切さを学びました。

この夏の大会で痛感したのは、勝負の世界では、勝った者がいればその裏には負けて悔しい思いをする者がいるということです。例えば、背番号を貰える者がいれば貰えない者もいる。スタメンに入った者がいれば入れなかった者もいる。そして何より、勝って次の試合に進むチームがあれば、負けてそこで終わってしまうチームもある。最後の試合、僕は本当に勝ちたかったし、今までの野球人生で最も、負けて悔しいと思いました。ただ、僕自身は出られない人たちの思いを背負い、堂々とプレーをしようと心がけてやってきたので、後悔なく戦い切ることができました。また、たくさんの人が応援してくださったおかげで、とても幸せにプレーできました。見に来てくださった方々、本当にありがとうございました。

後輩達へ、この大会を通して負けることの悔しさは十分分かったと思います。だからこそ、自分達が勝った時、その裏に悔しい思いをしている相手チームがいることを忘れないでいてほしいです。また、自分が試合に出る時も、試合に出られない人たちの思いを感じ取りプレーできるような選手になってほしいと思います。

最後に、僕はこの2年半、様々な人の支えによって野球を続けることができ、今後の人生の糧になる経験をさせていただきました。この野球部での経験を活かしてこれからも頑張っていこうと思います。今までありがとうございました。

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